松島啓之14年振り待望のリーダー作

老舗ジャズクラブ「ボディ&ソウル」でのハード・バピッシュな一夜を収めたライブ録音。
今年3月に他界したベーシスト嶋友行のありし日のプレーが収められたメモリアル・アルバムとしての意味も持つ。
20年間メンバー不動のクインテットによるエネルギー溢れる演奏が繰り広げられ、
ハードバップの醍醐味とスリリングなインタープレーが楽しめる。
また、松島の日本での活動開始時に当時の若手で結成されたクインテットのメンバーは、
20年経った今、日本のジャズシーンを代表する中堅として活躍するプレイヤーばかりである。

This album is Dedicated to SHIMA TOMOYUKI

"このアルバムを亡き友、嶋友行に捧ぐ"

今回のアルバムは特別な意味を持つものになっています。僕のクインテットは20年間ずっと同じメンバーで演奏してきました。同じメンバーで演奏するということは僕が一番こだわっていた部分であり大切にしていた部分でもありました。このメンバーに支えられて演奏することが自分自身の音楽生活の基盤となっていました。このバンドで演奏しているといつも程よい緊張感に包まれ全員が何かひとつのところに向かって突き進んで行くような感じがしていました。それは音楽の持っている温かさや美しさ、人に元気を与える部分であったと思います。そのメンバーであるベースの嶋友行が今年3月に他界しました。とても辛くやるせない気持ちでした。嶋さんに何かしてあげられる事はないかなと考えていたのですが、以前青山のライブハウス、ボディ&ソウルにてライブ録音したものが残っていたことを思いだしました。4年前の録音ではあったのですが皆の演奏が素晴らしいし、嶋さんとの最後の録音ということがあったので、「よし、これをCDにしてみんなに嶋さんのベースをもう一度聴いてもらおう」とCD化を決意しました。ライブならではの熱い雰囲気を味わって頂けると思います。そしてみんなの奏でる一音一音に20年間のさまざまな思いが詰まっています。このアルバムは僕にとってもメンバーにとってもとても思い出に残る一枚になりました。（松島啓之によるライナーノートより）

MATSUSHIMA KEIJI : Profile

松島啓之(トランペット)
1967年神奈川県生まれ。
中学時代にブラスバンドでトランペットを始め、その頃よりジャズに目覚める。高校卒業後、88～91年までの2年半、バークリー音楽院に留学。同じころ、キャンバスには大西順子、大坂昌彦、山田穣、ロイ・ハーグローブなどがいた。帰国後、さまざまなセッションに単身で参加、トレードマークのベースボールキャップとともに、リー・モーガンやクリフォード・ブラウンを彷彿させる力強いトランペットスタイルで各方面の注目を集める。同時にアルト・サックス奏者の山田穣と2管フロントで自己のクインテットを結成し、以来20年間メンバー不動で活動を続けてきた。その他、日野元彦、峰厚介、本田竹廣、小林陽一＆グッド・フェローズなどのグループで活躍。現在はカルロス菅野率いるラテン・ジャズ・ビッグ・バンド「熱帯JAZZ楽団」や大野雄二「ルパンティック・ファイブ」にも参加し、JAZZのみならず幅広いジャンルの音楽ファンに支持されている。

松島啓之スケジュール
http://hp.kutikomi.net/keiji/

CD発売記念ライブ

松島啓之クインテット
"Dedicated To You Live at BODY&SOUL"
CD発売記念ライブ

2012/12/13 (thu)　南青山 BODY&SOUL
▶大盛況のうちに終了。とっても素晴らしい一夜となりました。お越しいただいた皆様ありがとうございました。

Dedicated to You -Live at BODY&SOUL-
松島啓之クインテット

Release: 2012/11/18
MOCK HILL RECORDS / MH-1114
¥2,800(税込)

01 Unit Seven(Sam Jones) ユニット・セブン

02 Social Call(Gigi Gryce) ソーシャル・コール

03 Yunjanna(Bennie Maupin) ユンジャナ
04 Moose The Mooche(Charlie Parker) ムース・ザ・ムーチェ
05 Lady Luck(Thad Jones) レイディー・ラック
06 Dedicated to You(Sammy Cahn) デディケイテッド・トゥー・ユー
07 Walkin' Bass(Shima Tomoyuki) ウォーキン・ベース

松島啓之(トランペット)
山田穣(アルト・サックス)
今泉正明(ピアノ)
嶋友行(ベース)
広瀬潤次(ドラムス)